エシカルなファッションとは？

『エシカルファッション』など『ethical』という言葉が最近よく目につきます。

Ethical fashion (エシカルファッション)

Ethical jewelry (エシカルジュエリー)

などと使われています。


ethical とは 日本語で「倫理的」「道徳上の」などと訳されます。

「でもそれがどうファッションと関係があるの？」


「いまいち分からない」


と思われる方も多いと思います。

Ethicalとファッション

Ethical=倫理的、道徳上の とは？

普段使うことのない『倫理的』という言葉より『道徳』という言葉の方が日本人には一般に馴染みがあります。

道徳とは？

私達が社会生活の中で物事の良い悪いを判断する上での基準。
もっと簡単にいうと『人として守り行うこと。』

<例えば>

●お母さんが子育て中に「嘘をつかない」という事を子供に教えます。

何故ですか？

普段の生活の中で嘘をついても法律違反にはなりません。

でも嘘をつかないことは人として守るべきとても大切なこと。

それが道徳心です。


●ペットや道にいた猫などの「動物をいじめない」。

それも人として守るべき道徳心。


●企業レベルでの道徳的なことには具体的にどんなことがあるのでしょうか？

それは 環境や地球に優しく社会に貢献することです。


Ethical fashion

Ethical jewelry


環境や社会に優しいファッション、

環境や社会に優しいジュエリー。

言葉の意味はわかったけどもっと具体的に説明してほしいという方に具体的な例をつかって説明します。

ファッション業界でのエシカルとは具体的に

商品のデザインから生産、販売にいたる中で問題になる労働条件、フェアトレード、サステナビリティ、環境問題、動物保護などが関係してきます。

<例えば>

ファッションで大切な洋服を作るうえで必要な材料に綿（コットン）があります。

エシカルな活動を行っている企業中では、

綿の農産物としての生産から全製造工程にいたるまで、その作業に係わる全ての人が安全な労働環境のなか能力に見合った賃金が支払われ、人として尊重され働けているかなどを認識します。（※一般的に綿を生産する際には大量の農薬が使われています。）

<もう1つの例>

洋服や小物として使われる動物の毛皮。

ゴージャスで柔らかい肌触りで女性に人気。

でも人間の都合で毛皮を剥ぎ取られる動物が大量にいるということは、

地球環境に優しいと言えるでしょうか。

動物の毛皮は私たちが生活するうえで決して必要不可欠なものではありません。



他にも、私たちの知らない場所、商品が生産される過程では、環境、労働、社会などに優しくないこと（道徳に反するようなこと）が行われている場合があります。

それを変えていこう！というのがエシカルな考え方。

そして、そのスタンスが企業のブランドにもなってきています。

でもまだまだ少数なので、エシカルな企業やブランドを応援する消費者からのサポートも大切なんです。

Ethical Fashion Forum（エシカルファッションフォーラム）

2004年に設立され、世界中で大規模な活動をしているイギリスのNPO団体。

率先して個人と企業との繋がり、質の良く見合った資源の供給、個人レベルの社会環境の認識、高い基準、指導者への支持などを行っています。

詳しくはこちらを参照ください。

https://www.commonobjective.co